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2021/11/24

秋のIDOCHA



この撮影をした時間を今でもよく憶えている。

空気が冷たくなったせいか、IDOの庭に降り注ぐ陽射しがきらきらと見えた。

風が木々をざわざわと揺らして、その影がさわさわと揺れる。

そんなささやかで、うつくしい秋をそっと見てしまったような気持ち。

2021/09/27

蟹、イチジク


IDOCHAの試作のため、市場で毛蟹を買う日が続く。

茹でるのも手慣れてきて、身を殻から外すのも上達してきた気がする。



 IDOCHAの写真を撮りに出かけると、時に試食の機会も巡ってくる。

この日は貴重な黒いちじくを使った熱々のパイ包み。

仕上げに注ぐアングレーズにもしっかりといちじくの香りがしている。

高級食材として出回るいちじくの葉から香りを抽出しているそう。

温度、香りも含め、季節ならではのひと皿をご用意する。

それが私たちの意識していること。


2021/08/24

IDOCHA 夏の前菜



 IDOCHAの前菜を担当しています。
写真はこの夏のひと皿。

トマトとプラムのガスパチョ、彩りの小さな野菜、早朝に仕入れた鮑。


とうもろこしのフランには、雲丹を添えて。


夏から秋へ。
また新たな内容でお迎えします。

2021/07/30

この夏のIDOCHA

5月から7月にかけて、IDOCHAには いつもお世話になっている方々が来てくださいました。

より良いものになるようにアドバイスをいただき、私たちが見えていなかったことに気付きを与えていただきました。

久しぶりにお目にかかる方との再会は待ち遠しく、教室とはまた違った緊張もあじわいました。

IDOの建物は烏丸御池の街並によく馴染んでいるので、気づかずに前を通り過ぎ迷ってしまう方も度々..


7月半ば。

この日もとても蒸し暑い日で、お迎えに室町通まで出たら、遠くにお着物姿のお二人。感動して目が潤んでしまい、大きく手を振って手招きしてお迎えしました。

夏の京都にお着物で来てくださった、そのお気持ちに感謝しています。



ある方は、ご自宅にお招きされたみたいだと仰いました。
それはとても嬉しいお言葉。

この場所は、
季節ごとに設えを、器を、料理・菓子を楽しんで、最後においしいお茶でもいかがかな。
そんな自宅のリビングの延長みたいな場所があったらいいな、と主人がイメージしたことがはじまりです。

帰宅した私は開口一番、その言葉を頂いたことを報告しました。




夏休みということで、長女がお友達と一緒にお客様となる日もありました。

食べることが好きで、お抹茶も得意なお子さんが来てくださったらいいなと思います。
いつもよりちょっとドキドキしてしまうかもしれないけれど。


子どもの手でも持てるように、小さめのお茶盌もご用意しています。
こちらはBerndt Fribergというスゥエーデンの作家さんのもの。



長女が撮った仕事中のわたし。
あれこれと内容が濃く過ごした7月が、今となればすっかり昔のことのように思えます。

2021/07/16

京都、夏の夜

ご縁があり、立て続けに京都でごちそうをいただく機会がありました。


まず、淡路島の亙(のぶ)さんが IDOCHAに出張してくださった夜。

瀬戸内の海に浮かぶ小さな客船の「guntû」で知られているお鮨。

得意とされている酢橘をきゅっと絞った白身魚の数々が好きです。

ワインをはじめとしたアルコールとのペアリングでのご用意でした。





もう一つは別日で、にしぶち飯店。

急遽、行けなくなってしまった夫の代打として伺う機会が巡ってきました。

この日、二条通りで一つ用事を済ませ、そこからお店までおよそ30分歩いた私にとって、ビールの美味しかったことと言ったら。

2021/06/15

茶盌

 IDOCHAでは、辻村史朗さんのお茶盌をいくつかご用意している。


写真は片身変わり茶盌。

二つの釉薬を塗り分けられたもので、辻村さんの作品では珍しいものだとお聞きして選んだ。


2020年の春、伊賀のyamahonさんでの個展に伺った際、辻村さんがちょうど在廊しておられた。ご自身の愛用の茶道具で、私たち家族にお茶を点ててくださった。

子どもたちにも茶筅を持たせて真似事をさせていただいたり、お膝に座らせてもらって墨を摺り、墨絵のお絵かきまで楽しませてもらった。


その墨は器を焼いた後に窯から出てきたものだと仰っていた。

木 → 炭 → 墨 ということ?

よくわからないので次にお会いする機会があれば、このことをお尋ねしようと決めている。


私はただ、この目の前の光景が信じがたいもので、カメラを車に置いてきたことを後悔していた。でも、慌てて取りに戻るより、この様子をしっかり見ておこうと思い直した。

辻村さんの笑った時の目尻の皺、今でもよく憶えている。


夫はこの個展で、前々から目をつけていた黒の楽茶碗と、旅茶碗を選んだ。

予期せぬ出来事も含めて特別な器がまたひとつ増えて嬉しい。

2021/05/18

昨今

 

茶道のお稽古をはじめました。

朝、子供たちを送り出してから、早々に先生のもとへ。

正座が大変辛いけれど、いつか慣れるのだと信じてる。


千切りが好きです。

それが生かされた一皿。

漆の切留は赤木明登さんの作品。




こんなのあったらいいなと思い、手作りしました ✂︎

麻のコースター、小さめ □ 

こちらはIDOCHAのために。

2021/05/09

大谷ご夫妻


IDOCHAに、陶芸家の大谷哲也さん桃子さんご夫妻をお招きした。

桃子さんからいただいた花束は、信楽にあるご夫妻のお住まいの庭先に咲いていたという草花。

今年一月の終わりに信楽のアトリエをお訪ねしていたので、桃子さんがそのお庭で草花を積んでいる様子が想像できる。束ねてある紐さえも素敵で何度も感動のため息だった。


IDOCHA では、大谷さんの作品を多く使わせていただいている。


白いキャンバスのような器に惹かれたのは振り返ってみるとずいぶん前のこと。

大谷さんとの初めての出会いは、2009年の「灯しびとの集い 第一回」

その時はデミタスカップを買った。

その後、瀬戸内の工芸祭や、京都での展覧会でお会いすることがあり、少しずつ買い足していった。教室にいらっしゃる方の目に触れることも多かったと思う。

山の住まいで使う器をまとめて注文させてもらったこともある。


それから時間が経ち、昨年12月にギャラリーSHELFさんで久しぶりにお会いしたのだった。

とても嬉しいことに私たちのことを憶えてくださっていた。


変わらない優しい雰囲気で、お二人お揃いで来たくださった余韻にいつまでもスタッフと浸っていられそうだった。

「まるで小さな美術館を借り切って、素敵な時間を過ごしたような気持ちになりました。」と感想をいただいた。


桃子さんの花束は、是非子供たちにも見せたくて、私の勝手で大阪に持ち帰ってきた。

包みを開くと、中からふわぁっとミントの香り。

しばらく飾らせてもらった後、ミントティーにしていただいた。

2021/05/03

今後の教室開催について

教室のご案内をする時期になってまいりましたが、見合わせております。


現在、京都烏丸御池にてはじまるIDOCHAの開業の準備を手伝っているところです。

もうしばらくすると、みなさまにもホームページをご覧いただけるようになる予定です。



軽い前菜、パティシエが作るお菓子の数々を

ワイン、又はお茶とのペアリングで楽しんでいただけるお店です。

最後は、この土地で湧き出る井戸水で点てたお抹茶で締めくくります。


「設え」に拘ったお店です。

料理やお菓子だけでなく、アートや器に関心のある方に喜んでいただけるような場所にしたいとオーナーである夫。

私は今、前菜を提案しています。

夫が描いているものに近づこうと、やる気に満ち溢れたスタッフとキッチンで作業する時間は、教室の主宰とはまた違った緊張感があり、刺激となっています。


勝手ながら北浜での教室の開催は、IDOCHAの運営が落ち着いてから再開いたします。

その頃には自由に人が集うことが許され、merci mille foisのコンセプトでもある、おいしさを分かち合い、みなさんも私も共に学びが得られる時間をご一緒できることを願っています。


merci mille fois

板倉 みか

2021/04/10

IDO / koke / idocha

京都、烏丸御池に IDO ができました。

庭を囲むコの字型の建物。

koke 

若きシェフの作る料理はもちろんのこと、奥さまの人を惹きつけるチャーミングさや、ソムリエのやさしい雰囲気と落ち着いた声が印象的。

プレオープンの夜にグラフィックデザイナーの三木さんと建築設計の水谷さんと、ひと足早くテーブルを囲む機会があった。


内装は贅沢。

図面やパースの段階から何度も見ていたものが目の前にある。

広いキッチンの奥には薪の火が燃えて、カウンター席の目線の先にアルミをくり抜いた美しい桶があり延々と流れる水を受け止めている。

その桶と呼応するようにブナの木をくり抜いたペンダント照明が白いテーブルクロスを正確に照らしている。

50年代のアンティークのシェルフは、イタリア人建築デザイナーの作品で夫がロンドンから直接取り寄せたもの。漆喰の壁を背景に素晴らしく似合っていて見惚れてしまった。

こういう物を選ぶ眼、長けているんですねと改めて思う。

他にも書き連ねたくなる細部が多くあるけれど、あえてこのくらいで抑えて我慢。



idocha

夫の会社が直営する一言で表すなら茶寮。

内装はとっても贅沢。

今は、ソフトの面でも贅沢を感じていただけるよう試行錯誤中。

乞うご期待。



2021/03/18

IDO

 

左官職人 久住有生氏。

そのお仕事をタイミングよく見学させてもらった。

美しく表面を整えた後にパラパラと小石をまく。

その後、鏝(こて)でならすと、その小石は姿を消す。

しばらく時間を置いて、半乾きの頃に藁などでこすると、再び小石が現れて土間に表情が出るそう。



今となっての後悔は、息子に小石をまいてみる?と勧められたのに、遠慮してしまったこと。

戸惑っていた彼に、やってみて!と背中を押したらよかった。

たとえ、そこにドサっと小石が偏って落ちてしまっても久住氏は笑って許してくれそうな人柄だった。

IDO

 


京都烏丸御池。
家族にとって大きなプロジェクトがまさに今、建築の佳境を迎えている。

壁と天井の漆喰の色は、白にすべきか、色を加え明るさを抑えるべきが..
ぎりぎりまで迷って決めたもの。


井戸水が出るエリアなので、庭にはその水に触れてもらえる場所がある。