この撮影をした時間を今でもよく憶えている。
空気が冷たくなったせいか、IDOの庭に降り注ぐ陽射しがきらきらと見えた。
風が木々をざわざわと揺らして、その影がさわさわと揺れる。
そんなささやかで、うつくしい秋をそっと見てしまったような気持ち。
5月から7月にかけて、IDOCHAには いつもお世話になっている方々が来てくださいました。
より良いものになるようにアドバイスをいただき、私たちが見えていなかったことに気付きを与えていただきました。
久しぶりにお目にかかる方との再会は待ち遠しく、教室とはまた違った緊張もあじわいました。
IDOの建物は烏丸御池の街並によく馴染んでいるので、気づかずに前を通り過ぎ迷ってしまう方も度々..
7月半ば。
この日もとても蒸し暑い日で、お迎えに室町通まで出たら、遠くにお着物姿のお二人。感動して目が潤んでしまい、大きく手を振って手招きしてお迎えしました。
夏の京都にお着物で来てくださった、そのお気持ちに感謝しています。
ご縁があり、立て続けに京都でごちそうをいただく機会がありました。
まず、淡路島の亙(のぶ)さんが IDOCHAに出張してくださった夜。
瀬戸内の海に浮かぶ小さな客船の「guntû」で知られているお鮨。
得意とされている酢橘をきゅっと絞った白身魚の数々が好きです。
ワインをはじめとしたアルコールとのペアリングでのご用意でした。
IDOCHAでは、辻村史朗さんのお茶盌をいくつかご用意している。
二つの釉薬を塗り分けられたもので、辻村さんの作品では珍しいものだとお聞きして選んだ。
2020年の春、伊賀のyamahonさんでの個展に伺った際、辻村さんがちょうど在廊しておられた。ご自身の愛用の茶道具で、私たち家族にお茶を点ててくださった。
子どもたちにも茶筅を持たせて真似事をさせていただいたり、お膝に座らせてもらって墨を摺り、墨絵のお絵かきまで楽しませてもらった。
その墨は器を焼いた後に窯から出てきたものだと仰っていた。
木 → 炭 → 墨 ということ?
よくわからないので次にお会いする機会があれば、このことをお尋ねしようと決めている。
私はただ、この目の前の光景が信じがたいもので、カメラを車に置いてきたことを後悔していた。でも、慌てて取りに戻るより、この様子をしっかり見ておこうと思い直した。
辻村さんの笑った時の目尻の皺、今でもよく憶えている。
夫はこの個展で、前々から目をつけていた黒の楽茶碗と、旅茶碗を選んだ。
予期せぬ出来事も含めて特別な器がまたひとつ増えて嬉しい。
茶道のお稽古をはじめました。
朝、子供たちを送り出してから、早々に先生のもとへ。
正座が大変辛いけれど、いつか慣れるのだと信じてる。
千切りが好きです。
それが生かされた一皿。
漆の切留は赤木明登さんの作品。
こんなのあったらいいなと思い、手作りしました ✂︎
麻のコースター、小さめ □
こちらはIDOCHAのために。
IDOCHA では、大谷さんの作品を多く使わせていただいている。
白いキャンバスのような器に惹かれたのは振り返ってみるとずいぶん前のこと。
大谷さんとの初めての出会いは、2009年の「灯しびとの集い 第一回」
その時はデミタスカップを買った。
その後、瀬戸内の工芸祭や、京都での展覧会でお会いすることがあり、少しずつ買い足していった。教室にいらっしゃる方の目に触れることも多かったと思う。
山の住まいで使う器をまとめて注文させてもらったこともある。
それから時間が経ち、昨年12月にギャラリーSHELFさんで久しぶりにお会いしたのだった。
とても嬉しいことに私たちのことを憶えてくださっていた。
変わらない優しい雰囲気で、お二人お揃いで来たくださった余韻にいつまでもスタッフと浸っていられそうだった。
「まるで小さな美術館を借り切って、素敵な時間を過ごしたような気持ちになりました。」と感想をいただいた。
桃子さんの花束は、是非子供たちにも見せたくて、私の勝手で大阪に持ち帰ってきた。
包みを開くと、中からふわぁっとミントの香り。
しばらく飾らせてもらった後、ミントティーにしていただいた。
教室のご案内をする時期になってまいりましたが、見合わせております。
現在、京都烏丸御池にてはじまるIDOCHAの開業の準備を手伝っているところです。
もうしばらくすると、みなさまにもホームページをご覧いただけるようになる予定です。
軽い前菜、パティシエが作るお菓子の数々を
ワイン、又はお茶とのペアリングで楽しんでいただけるお店です。
最後は、この土地で湧き出る井戸水で点てたお抹茶で締めくくります。
「設え」に拘ったお店です。
料理やお菓子だけでなく、アートや器に関心のある方に喜んでいただけるような場所にしたいとオーナーである夫。
私は今、前菜を提案しています。
夫が描いているものに近づこうと、やる気に満ち溢れたスタッフとキッチンで作業する時間は、教室の主宰とはまた違った緊張感があり、刺激となっています。
勝手ながら北浜での教室の開催は、IDOCHAの運営が落ち着いてから再開いたします。
その頃には自由に人が集うことが許され、merci mille foisのコンセプトでもある、おいしさを分かち合い、みなさんも私も共に学びが得られる時間をご一緒できることを願っています。
merci mille fois
板倉 みか
京都、烏丸御池に IDO ができました。
庭を囲むコの字型の建物。
koke
若きシェフの作る料理はもちろんのこと、奥さまの人を惹きつけるチャーミングさや、ソムリエのやさしい雰囲気と落ち着いた声が印象的。
プレオープンの夜にグラフィックデザイナーの三木さんと建築設計の水谷さんと、ひと足早くテーブルを囲む機会があった。
内装は贅沢。
図面やパースの段階から何度も見ていたものが目の前にある。
広いキッチンの奥には薪の火が燃えて、カウンター席の目線の先にアルミをくり抜いた美しい桶があり延々と流れる水を受け止めている。
その桶と呼応するようにブナの木をくり抜いたペンダント照明が白いテーブルクロスを正確に照らしている。
50年代のアンティークのシェルフは、イタリア人建築デザイナーの作品で夫がロンドンから直接取り寄せたもの。漆喰の壁を背景に素晴らしく似合っていて見惚れてしまった。
こういう物を選ぶ眼、長けているんですねと改めて思う。
他にも書き連ねたくなる細部が多くあるけれど、あえてこのくらいで抑えて我慢。
idocha
夫の会社が直営する一言で表すなら茶寮。
内装はとっても贅沢。
今は、ソフトの面でも贅沢を感じていただけるよう試行錯誤中。
乞うご期待。