2020/04/30

〈Juillet, 2013〉


当初の予定では、このG.W.はNew Yorkへ行くつもりだった。
タイトなスケジュールを立てていたけれど、まさか強行するはずもなく。

うって変わって一日に一箇所の整理整頓を目標にして過ごしている。
一昨日はキャビネットの中、教室に纏わる資料を整えた。

ふと目に留まったのは〈Juillet,2013〉のレシピ。

昨日のうちに豚の塊肉を塩漬けにしておいて、
当時はレンズ豆で作った煮込み料理を、今日は白インゲン豆に置き換えて作り夕食に。

2013年の7月と言えば、まだ次女がお腹にいる頃のレシピ。

私の隣の席で自分のお皿をペロッとたいらげた次女が、末っ子にも食べるよう促しつつ、あーんとスプーンを差し出している。

時間の流れが急に緩やかになったように感じるこの頃。
こういうG.W.も悪くない。

Alsace / Riesling とよく合っていると監督が言う。

2020/04/28

日常、非日常


人間というものは慣れることができるものだと、このところよく思う。
日常が奪われとても戸惑っていたはずなのに、今ではこの非日常の毎日が既に日常になろうとしている。


外出の自粛と長引く休校のおかげで、 良かったこと。

長女が台所仕事を手伝ってくれることが増えた◎
鬼教官が横にいるせいか包むのも上手になってきた餃子。

夕食の〆は、小盛りの白ご飯に半熟のゆで卵と空豆に、お塩を少し。
これが最近の我が家の流行。

日が長くなったこともあり、明るいうちから夕食をはじめることができるのも嬉しい◎

思いほか、ソムリエ試験の勉強が順調◎

BordeauxとBourgogne、二つの大きな壁の高さが見えてきた感じがしている。

そんなわけで今日は、TAITTINGER ROSE.

2020/04/09

入園と入学


緊急事態宣言というものが大阪にも出されることになり、予定日の前日夜に次女の入学式が延期になることが決まった。 当然のごとく数日後に予定されていた息子の入園式は中止になった。
仕方のないこととは言え、とてもショックで涙が出てしばらく呆然となる。
それほどこの春を私は楽しみにしていたのだと気付かされた。


時々、長女とジョギングをしている。
川沿いの桜が連日の晴天と程よい気温のおかげで長く咲き続けているのは、
「写真だけでも撮りにおいでよ!」って言われているみたいだと、走っている時にそう勝手に解釈した。


そして、翌朝に実行。

写真を撮っていたら、何人もの道行く人が「おめでとう!」と立ち止まって声をかけてくださった。 「今が一番いい時ねぇ、お母さん頑張ってね」と昔を懐かしむような目をして話しかけてくださる奥様もいらした。

写真を撮りに出かけた事で、ずいぶん気持ちがすっとした。
嘆いているだけでなく、現実を受け入れて出来る事を進めるべきと思ったし、
「今が一番いい時」といわれるこの時期をもっと大切に見逃さないようにしないと。


ある意味、とても思い出になる春。
日常のありがたさを思い知る春。

2020/04/04

River SUP × tea × sakura


3月の終わりから久しぶりに長く熊本へ帰省するつもりにしていたけれど、県をまたいでの移動を控えるべき雰囲気が漂いはじめたので心待ちにしていた帰省は直前に無くなってしまった。

子供達と小一時間の散歩に出かけたら、川沿いでSUPを見つけた。
「良かったら乗りませんか?」とお誘いの声をかけられたものの、その午後は風も強くて怖かったし、時間の余裕が無かったのでやんわりとお断りしてその場を去った。


でもやっぱり気になって、翌日の午後の枠を予約。

River SUP × tea × sakura

大川沿いの桜と、家元の方によるお茶道を楽しみながら、ちゃぷちゃぷと川面を流れるようにSUPの上にいることが、なんだか信じられないような時間だった。


例年、この美しい桜並木の向こうには出店がずらりと並び、水色のブルーシートが広げられ、派手な提灯がぶら下がっている。
今年は外出の自粛でそれが全く無いものだから満開が近い桜の美しさだけが際立っていた。

SUPを操っている船頭さん(?)が、もうこの景色は私たちが生きている間には二度と見られないものではないかと。

確かに。
目に焼きつけておきたい空色 × 桜色の眺めだった。