緊急事態宣言というものが大阪にも出されることになり、予定日の前日夜に次女の入学式が延期になることが決まった。
当然のごとく数日後に予定されていた息子の入園式は中止になった。
仕方のないこととは言え、とてもショックで涙が出てしばらく呆然となる。 それほどこの春を私は楽しみにしていたのだと気付かされた。
時々、長女とジョギングをしている。 川沿いの桜が連日の晴天と程よい気温のおかげで長く咲き続けているのは、
「写真だけでも撮りにおいでよ!」って言われているみたいだと、走っている時にそう勝手に解釈した。
そして、翌朝に実行。
写真を撮っていたら、何人もの道行く人が「おめでとう!」と立ち止まって声をかけてくださった。
「今が一番いい時ねぇ、お母さん頑張ってね」と昔を懐かしむような目をして話しかけてくださる奥様もいらした。
写真を撮りに出かけた事で、ずいぶん気持ちがすっとした。 嘆いているだけでなく、現実を受け入れて出来る事を進めるべきと思ったし、 「今が一番いい時」といわれるこの時期をもっと大切に見逃さないようにしないと。
ある意味、とても思い出になる春。
日常のありがたさを思い知る春。 |