2015/05/31

アジサイと封筒


アジサイが色づきはじめる頃。
郵便受けにて見つけたものは、あの方の紙仕事。

宣言どおり、雨の夜にお便りを一通書きしたためました。

ほら きみも


先日、娘の通う幼稚園のある行事に参加したときのこと。

司会の先生の「お手元のパンフレットの○ページを開いてください。」との声。
すぐに前奏が始まり、子供達が声をそろえて歌い始めました。


「かみさまが わかるでしょう」

 うつくしい このそらを あいらしい このはなを

 うかんでる しろいくも かおりよきあおくさを

 じっと ながめるだけで ただ ながめているだけで

 ほら きみもわかるでしょ かみさまがわかるでしょう


 すばらしい このときを しあわせな このひびを

 なんとなく うれしくて さんびするときがある

 そっと うたったときも ただ うたっているときも

 ほら きみもわかるでしょ かみさまがわかるでしょう


私も同じく幼稚園でこの歌を教わりました。
それから小学校を卒業するくらいまで、母と車の中で熱唱したり、静かにひとりでハミングしたりしていたのをおぼえています。
この歌にまつわる記憶が次々とよみがえり、不意打ちの懐かしい曲にじーんと感動してしまいました。

洗濯物にアイロンをかけているとき、
山の住まいで草むしりしているとき、
そしてこの文章を書き綴っているそばでも。

わたしのここ最近のヘビーローテーションなのです。

2015/05/21

神戸、抜ける青空とパン


MANGEONSさんにて、パンを教わりました。

bannetonと呼ばれる、発酵のためのカゴを使って作る Pain de campagne.
自家栽培の玉ねぎとフヌイユの入った Pain aux oignons.

教わるって楽しい!



共通の話題の多いメンバーだからこそ充実の時間でした。

塩味をしっかり感じる Pain de campagne は、是非とも復習したいと思っています。
6月のmerci mille fois を終えたなら、bannetonの購入を兼ねて、久しぶりに道具屋筋にゆっくり出かけてみるつもりです。

2015/05/10

この色は..


このbouquetの色合いは、
まさに 私にとって あすかさんのイメージ。

「5月のdonorum」
CANELÉ du JAPON doudouさんの2F room ALNLMにて。

2015/05/08

最後のフライト


✈ 熊本 ✈ 大阪 ✈ パリ ✈ 大阪 ✈ 熊本 ✈

2015年の我が家のメインイベントは、
娘たちを実家に迎えにいって、無事終了となりました。

久しぶりに会うと、二人ともちょっとだけお姉ちゃんになった様子で、また元気にふつうの毎日がはじまることが嬉しく思いました。

2015/05/04

A bientôt!


テーブルの上にはホワイトアスパラガスのブーケ。

最後の夜はこちらで。
野菜畑を持つレストラン L'Arpége*

A bientôt!

FLV // 2


Restaurant "Le Frank"

FONDATION LOUIS VUITTON の中にあるレストラン。

Frank Gehry氏のfish lampsが吹き抜けに。
日が暮れてから見てみたいものです。

庭園に面した気持ちのいいレストランでした。
つぎに来る時は、この庭でサンドイッチもいいんじゃないかと思っています。

パリの街中から電気シャトルバスで森を通って20分ほど。
こんな素敵な美術館、近くに出来たらどんなに嬉しいことか。
名残惜しく最後の一枚を。

FLV // 1


凱旋門のあるPlace Charles de Gaulleからシャトルバスに乗りました。

ブローニュの森の中へ。

FONDATION LOUIS VUITTON

2014年、ルイ・ヴィトン財団によるコンテンポラリーアートのための美術館。
建築家はFrank Gehry氏。

Les clefs d'une passion と題された企画展は、

Bacon
Brancusi
Giacometti
Matisse
Mondrian
Monet
Munch
Picasso
Rothko…という、私にも見覚えのある著名な作品の数々。

企画展とは別にコレクションとして、Alberto Giacomettiの部屋もあるという..

豊かな建築と、充実の作品と、ロケーションの良さと..ため息。

La Grande Epicerie de Paris


デパート Le Bon Marché の食料品売場である La Grande Epicerie de Paris.

朝8:30から営業しているのは、早起きが得意の、そして時間が限られる旅行者にありがたい存在です。以前と変わらず、ここは一日いても飽きそうにありません。
しかも改装されてからは、食料品売場の上の階が、台所用品売場という便利さ。

ずっと欲しかったもの、
いつかあったらいいなと思っていたもの、
そして、いまではもう日本では手に入らないもの。

そんな心躍るお買い物でした。

2015/05/03

Bienvenue à bord!


La tour Eiffel.
やっぱりこちらも青空がよく似合います。

エッフェル塔の近く、Marius & Janette*

魚介がおいしいとお勧めしてもらったレストランです。

席に着いた私たちにサーヴィスの男性が最初に行った言葉は、
「Bienvenue à bord!」

内装もまるで船内のようなレストランです。

アミューズにはじまり、写真の牡蠣、イワシのグリエ、的鯛のポワレ。

どれもシンプルな調理でおいしく、
プロフェッショナルなMaître d'の存在がまた訪れたいと思わせます。

La Flûte enchantée


パリにオペラ座が二ヶ所あるなんて、知らなかった…

Palais Garnier と Opéra Bastille.

古きよきPalais Garnierと違い、Opéra Bastilleは写真の通り現代的なホール。

恥ずかしいことに、このことに気付いたのは日本を発って数時間した空の上。
事前にネットで購入していたチケットを恐る恐る確認すると、会場はOpéra Bastille.
あの観光名所「オペラ座」の中で観劇するものだと思い込んでいたため、このうっかり事件発覚のせいで機内ではしばらく険悪なムードに..無理もない。

La Flûte enchantée「魔笛」MOZART.

「なぜかちょんちょんと二ヶ所空いていたから、とってみたよ」と言われた前から三列目の席は、出演者がステージの最前まできて歌う時などは表情ばかりでなく、髪の毛も一本一本見えるほどに近く、こんな素晴らしい観劇をしたのは初めてだった。

加えて、Papageno(パパゲーノ役)を演じた Edwin Crossley-Mercer氏(オペラ歌手)が 歌もさることながら大変に男前で、演技も軽やかで、夫婦そろって見惚れてしまう。
この方が日本公演にいらしたら是非、見に行こうと意気込んでいるほど。
さすがに Bravo!とは声を出せなかったが、力一杯拍手した。

興奮したままホールのエントランスに来ると、目を疑う光景が!

やっと青空!
もうこの滞在で青空は無いものだと思うようにしていたので、涙ぽろぽろの感激。

開演前に通りかかったバスティーユ広場がまったく違う場所のように感じる。

寒さ対策で着込んでいたセーターやらパーカーやらを脱ぐ為にホテルに戻る。
メトロの駅構内では、ミュージシャンがパッヘルベルのカノンを演奏。

まさに Bravo!な一日。

SG


夕食を重んじる我が家の鉄則は、「夕食に支障のでる甘いものは食べるべからず」です。
もちろん日常の中で例外の時もありますが、この旅行中は夕食の予約時間はほとんど20時過ぎなので「甘いもの、食べておくべし」に変更されていました。

Sébastien Gaudard*

今や日本でもずいぶん知られるようになりましたが、このお店を一番最初に大オススメしてくださったのは chef-d'œuvreのこたにさん。しかも、かなり前に!
生菓子や焼菓子、飴といったお菓子自体はもちろんのこと、パッケージのデザイン、フォントが素晴らしいと語ってくださったのを憶えています。

HPでそのセンスの良さ、かわいらしさが伝わるはずです。

9区にもお店がありますが、サントノレ通りとチュイルリー庭園の間あたりにできたSALON DE THÉで saint-honoré をいただきました。
他にお土産としてちょこちょこと..こういう買い物がたまらなく楽しく、同時にかさばるのです。

MUSÉE DE CLUNY


この窓から青空を見る日は来ないんじゃないか..
ホテルの部屋からの眺めは今日もお決まりの灰色でスタート。

クリュニー中世美術館へ初めて行きました。
敷地・建物の歴史は古く、1世紀頃ローマ時代の公共浴場だった遺跡です。その後長い時を経て15世紀末、その公共浴場跡にブルゴーニュの修道士の邸宅として現在の建物が建てられ、1843年に美術館として生まれ変わったのだそう。

この美術館の一番有名な作品といえば、「貴婦人と一角獣」
2013年の夏に中之島の国立国際美術館に巡回していたものと同じです。
こんな大きな、貴重な作品がご近所まで来ていたなんて..なんだか、勝手な親近感をもちました。

2015/05/02

5年振りの、5年越しの


Les soufflés du Récamier*

2010年の夏にパリに来た時も、ここでスフレをいただきました。お店の内装だけでなく、ロゴや食器もあか抜けた感じにリニューアルしていました。

来月のmerci mille foisでのデザートはsoufflé sucré.
この店の看板のように、あつあつを フーフー、お楽しみに!

Le Chateaubriand*

以前 料理を学んでいた学校の先生が、当時、パリで一番好きだと言っていたのがきっかけで知ったモダンなフランス料理のレストラン。
5年前は予約が取れずに諦め、その後、The World’s 50 Best Restaurantsに選ばれ、今度こそはと機会を狙っておりました。

23時をまわってもこの賑わい。
一皿一皿の料理も記憶に残っていますが、サーヴィスの女性の「私に任せてっ!」と腕まくりをするような頼れる感じ。
そのきりっとした目の力と、にっこりした笑顔が今でも忘れられません。

2015/05/01

LIPP


こちらはSaint-Germainにある Brasserie LIPP*

May Dayで美術館さえも休館の日は、食事に困る...
今回はキッチン付きのホテルに滞在でしたから、じゃあホテルで!とも思いましたが、多くの惣菜店やデパートもお休み。

老舗でとても人気のあるブラッスリーですが、混み合う時間の少しだけ早いスタートで入店すれば長い列に並ぶことも無く、料理は間違いのないおいしさの定番フランス料理。
みるみるうちに混み合いはじめる店内はお隣と肩が触れそうになるほどに密で、白シャツに黒い蝶ネクタイというクラッシックな姿のギャルソンが雰囲気あります。
ロンシャンへの日帰り旅行で身体が冷えきっていた私は、このお店の活気で風邪をひかずに済んだのかもしれません。

前菜にホワイトアスパラガスとスモークサーモン。
メインは鴨のコンフィと牛フィレのソテ。
それぞれの付け合わせのお芋が止められなくなる..

案の定、デザートまでたどり着けなかった私たちの席の隣で、おじいさまはBaba au Rhum、おばあさまはMont Blanc aux marrons.
その美味しさを熱く伝えてくれましたが、こちらはつたないフランス語..ちゃんと勉強しなくてはと痛感したのでした。

次にここへ来た時は、シュークルートをいただこうと決めています。

Notre-dame du haut Ronchamp


Notre-dame du haut Ronchamp.

Le Corbusier氏による設計で 1955年に竣工したロンシャンの礼拝堂。
ここは いつか訪れてみたいと願っていた場所です。

5月1日。
冷たい雨、時折横風が吹付ける。
そんな天候の中、やってきました。

緩やかな坂道を少しずつ上っていくと、その象徴的な屋根が見えはじめます。

一気に本命の建築物に突進するのがもったいない気がして、一歩一歩進みました。

建物の裏側にまわったところに入口があります。

タイミング良く貸し切り状態の礼拝堂内。

写真で何度もみたことがあるこのシーン。

ここに来て初めてわかることがいくつもありました。

胸いっぱいになる空間です。

あいにくのお天気を悔やむよりは、
もう一度青空の日にここへ来る理由ができたと、
今となれば結果オーライと言えます。

次回はこの芝生に寝転ぶつもりです。

車窓は菜の花の季節でした。

行きはパリからTGVで約二時間。
この日はMay Dayの為バスは運休。

強まる雨脚。

Belfort-Montbéliard TGV駅で
タクシードライバーと120ユーロで駅と礼拝堂間の往復を交渉。

そして、帰りはSNCFでパリまで約四時間。

充実の小旅行はスペシャルな思い出のひとつです。

6月のレッスン


6月のレッスンのお知らせです。

merci mille fois ■ Leçon Juin 2015

*「セヴィッチェ(新鮮な白身魚のマリネ)」

*「旬の青魚の重ね焼き」

・デザート:スフレ・シュクレ
・ワイン または ソフトドリンク
・食後のお茶

*印を実習で作ります。
デザート、ワイン、ソフトドリンク、お茶をご用意しております。

■レッスン日
6/2(火)
6/3(水)
6/4(木)
6/5(金)

■時間
10:30~14:30
※終了の時間は多少前後いたします。

■場所
大阪市北区中之島

■レッスン人数
3~4名さま

■受講費
7,000円

■お申込み
初めてご参加の方は、メール(atelier@merci1000.com)にてお申し込みください。
・お名前(フルネーム)
・ご住所
・お電話番号
・メールアドレス
・ご希望のレッスン日(複数あげて頂きますと大変助かります)
・ご紹介の方(いらっしゃれば)
以上の項目をお知らせくださいませ。

メール受信後、レッスン日、詳しい教室へのアクセス、
その他連絡事項等をこちらから返信させて頂きます。

通常 メールをいただきましたら、2日以内に返信いたしますが、
万一、2日以上経過しても返信がない場合は、再度ご連絡をいただけますと助かります。

■お支払い
初めてご参加の方は、お申込に受講費のお振込をお願いいたします。

■キャンセルについて
キャンセルはできるだけご遠慮ください。
材料手配の都合上、6日前〜前日までは受講費の半額を、 当日は受講費の全額をお納めいただくようお願い申し上げます。

その他ご不明な点がございましたら、遠慮なくお問合わせくださいませ。
ご参加をお待ちいたしております。

merci mille fois
板倉みか