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2021/06/15

茶盌

 IDOCHAでは、辻村史朗さんのお茶盌をいくつかご用意している。


写真は片身変わり茶盌。

二つの釉薬を塗り分けられたもので、辻村さんの作品では珍しいものだとお聞きして選んだ。


2020年の春、伊賀のyamahonさんでの個展に伺った際、辻村さんがちょうど在廊しておられた。ご自身の愛用の茶道具で、私たち家族にお茶を点ててくださった。

子どもたちにも茶筅を持たせて真似事をさせていただいたり、お膝に座らせてもらって墨を摺り、墨絵のお絵かきまで楽しませてもらった。


その墨は器を焼いた後に窯から出てきたものだと仰っていた。

木 → 炭 → 墨 ということ?

よくわからないので次にお会いする機会があれば、このことをお尋ねしようと決めている。


私はただ、この目の前の光景が信じがたいもので、カメラを車に置いてきたことを後悔していた。でも、慌てて取りに戻るより、この様子をしっかり見ておこうと思い直した。

辻村さんの笑った時の目尻の皺、今でもよく憶えている。


夫はこの個展で、前々から目をつけていた黒の楽茶碗と、旅茶碗を選んだ。

予期せぬ出来事も含めて特別な器がまたひとつ増えて嬉しい。

2021/05/18

昨今

 

茶道のお稽古をはじめました。

朝、子供たちを送り出してから、早々に先生のもとへ。

正座が大変辛いけれど、いつか慣れるのだと信じてる。


千切りが好きです。

それが生かされた一皿。

漆の切留は赤木明登さんの作品。




こんなのあったらいいなと思い、手作りしました ✂︎

麻のコースター、小さめ □ 

こちらはIDOCHAのために。

2021/05/09

大谷ご夫妻


IDOCHAに、陶芸家の大谷哲也さん桃子さんご夫妻をお招きした。

桃子さんからいただいた花束は、信楽にあるご夫妻のお住まいの庭先に咲いていたという草花。

今年一月の終わりに信楽のアトリエをお訪ねしていたので、桃子さんがそのお庭で草花を積んでいる様子が想像できる。束ねてある紐さえも素敵で何度も感動のため息だった。


IDOCHA では、大谷さんの作品を多く使わせていただいている。


白いキャンバスのような器に惹かれたのは振り返ってみるとずいぶん前のこと。

大谷さんとの初めての出会いは、2009年の「灯しびとの集い 第一回」

その時はデミタスカップを買った。

その後、瀬戸内の工芸祭や、京都での展覧会でお会いすることがあり、少しずつ買い足していった。教室にいらっしゃる方の目に触れることも多かったと思う。

山の住まいで使う器をまとめて注文させてもらったこともある。


それから時間が経ち、昨年12月にギャラリーSHELFさんで久しぶりにお会いしたのだった。

とても嬉しいことに私たちのことを憶えてくださっていた。


変わらない優しい雰囲気で、お二人お揃いで来たくださった余韻にいつまでもスタッフと浸っていられそうだった。

「まるで小さな美術館を借り切って、素敵な時間を過ごしたような気持ちになりました。」と感想をいただいた。


桃子さんの花束は、是非子供たちにも見せたくて、私の勝手で大阪に持ち帰ってきた。

包みを開くと、中からふわぁっとミントの香り。

しばらく飾らせてもらった後、ミントティーにしていただいた。

2021/03/07

茶懐石を学ぶ

茶懐石の勉強会。

裏千家の懐石料理をあずかる「懐石 辻留」の平晴彦氏によるもの。

旬のものを使い、素材の持ち味を大切にするお料理をいただきながら、お茶事の流れや雰囲気に触れ、作法を中心に茶懐石の愉しみ方を教わるという内容。


北大路魯山人の作品はじめ、大切に受け継がれた器に盛り付けてくださった。
最後には辻村史郎氏の茶碗にてお抹茶をご用意していただいた。
器が放つオーラを手に取る近さで感じる貴重な機会になった。

2020/12/15

Kuroda Taizo / white


東洋陶磁美術館にて「黒田泰蔵展」

黒田泰蔵さんの白は、真理を求めてやまない心の色である。 ―と、安藤忠雄さんの言葉。



限りなく白。
グレー寄りでもなく、アイボリーでも無い白。と、これは私の感想。


安藤忠雄さんが設計されたという静岡県伊東市にあるアトリエとギャラリーのプランに見惚れてしまった。




2018/12/02

喫茶室の支度


喫茶室前の週末はリンゴの香りでいっぱいでした。
私の大好きなあのお菓子を紅玉で作りました。

長く持ち続けてきたもの。
今はもう使わなくなってしまったもの。
どなたか貰い手が見つかればと思い喫茶室の片隅で小さな蚤の市をしました。

2018/06/08

山雲海月情


茶室のあるF邸にて、お茶席と練り切り菓子を体験するという機会。
会記や袱紗袋まで亭主のお手製でご用意してあり、選ばれたお道具の数々もうっとりするものだった。きっと知識があればもっとおもしろさが深まるのだと思う。

いつも背筋がスッとしているゆかさんの所作の美しさは長年のご経験にあったのだとこの時、確信。

正座は慣れないし、お茶を勉強されている方々の動きを横目でチラチラとカンニングしているうちに初めてお会いしたみなさんと仲良くなれた気がした。えりこさんがご用意されていたお軸に込められた意味にふさわしい和やかな雰囲気。

お濃茶、薄茶といただいた後、練り切り菓子を教わった。

お茶席では私も緊張していて亭主のキリッと美しいお点前の姿を写真におさめられなかったけれど、今日もこの方の大きな笑顔を見れてパワーをもらう♡

紫陽花二種と水面。
練り切り菓子を教えてくださったのは、HALEさん。
午前三時起きでレッスンのご用意をなさり、途中でご家族のお弁当を作って今日のこの場に臨まれたそう。

ご参加の方には遠方からお着物でいらして、着付けだけでなく髪もご自身で結い、子供さんを送り出していらした方も。

みなさん、自分のこと、ご家族のこと、うまく両立されている。

和 の心に触れて、同世代の女性からいい刺激をもらって帰路に着く。

そう、この日寝る前に家族の書棚から「茶道入門」とい本を引っ張り出した。
第二回に備えておこう!

2018/01/20

重い腰をあげて


よく思い出してみると、金継ぎの作業をするのはおよそ5年ぶりになる。接着する、磨く、金を引く、更に乾燥させる工程が二回。これらの手間を考えるとすっかり遠のいてしまっていた。

正確にいうと、金継ぎでは無く、真鍮で継ぐので簡易金継ぎというらしい。工程の中でも、やはり金を引く作業が一番おもしろい。

この写真の器は私の不注意で1、2回使っただけで割ってしまい、長年隠し持っていたもの。乾燥を終えたら、最初に何を装おうか..

2015/11/07

調和の器、永久の憧れ


姫路市立美術館。

駐車場から美術館への散歩道も、美術館前の広場も黄葉のうつくしいころ。
白鷺城も遠くに眺められるものだから、写真を撮ったり、どんぐりや落ち葉を拾ったり、とにかく走りまわったり、なかなか美術館内に到着できないでいました。

目的は、

没後20年
ルーシー・リー展
調和の器、永久の憧れ

およそ4年前の展覧会では見なかった 鮮やかなオレンジやブルーの器など初期のめずらしい作品にはじまり、時代ごとに作風が少しずつ変化していくのがよくわかる展示でした。

季節柄でしょうか..
私は今回の展覧会でニット線の作品に特に目がとまりました。
ぼんやりとしたやわらかい線、マットな質感、グレートーンの色合い。

ため息がでます。

帰宅して書籍を引っ張り出し、もう一度復習しています。
93歳で亡くなる数年前まで作陶していらしたという 時を超えて世に愛される女性。

すばらしい器の数々を目に焼きつけた展覧会も、はじめて訪れた姫路城周辺の散策も、この秋のよき思い出です。

せっかくなので、恐れ多くも 嬉し恥ずかし2ショットを失礼します。

2015/07/22

昼と夜のひとり


この日はどうしても 集中して取り組みたい頭の中の整理がありました。

ひょんなことから ひとりの時間をいただいて、机にむかうことおよそ5時間。
目処がたってきた頃、脳が甘いものを必要としていることに気づき、
CANELÉ du JAPON のココナッツと月ヶ瀬梅、THÉ VERT MARCO POLO.

みんな寝静まったころ、この夏の特別な一日のための器を思案。

こういう時間も いいものです。

2015/04/08

空腹は最高の..


柿右衛門の小さな器にコーヒーオイル。

昼食をごく軽くして、yogaで身体を動かして、おやつはぐっと我慢して至る夕食のおいしいことといったら。

2015/02/20

長いお付き合い


2011年から使いはじめた赤木明登さんの漆のお弁当箱。
家族が週に三日ほど使っています。

このたび、お修理のためしばらく輪島へ。

先日の映画「繕い裁つ人」を観てからというもの、長く付き合うものへの愛着が深まっております

2015/02/13

映画鑑賞のその後


朝一番に観た映画の話をしながら地下鉄に乗って、天神橋へ。
寒くなると天気予報で聞いていたから心していたのに、思いのほか、あたたかなひかりの大川沿いを歩いて、ずっと行きたかった星霜喫茶店へ。

カレーをいただき、珈琲を飲み終わる頃には窓の外は雪。
はじめてのこのお店に来た記念日としてはぴったりの寒さだと思った。

天神橋へ向かったのには理由があった。

COCTEAU ET LE PRIEURÉ
パリのグラスとコーヒカップ

あたらしく持ち帰らせてもらったプレートで簡単なおやつ。
年末あたりからワインセラーの1/3を占めていた甘いものたちは徐々に消費され、いまではもう我が家のおやつ在庫はこれっぽっち。
煎茶のチョコレート、黒糖、ボーロ。

「COCTEAU×黒糖だね」と、彼女は言った。
それにしても今日は寒い。

2015/02/11

やわらかな方位


艸田正樹さんのガラスの器を知ったのは、2010年の灯しびとの集いでした。
会場には他にも数名のガラスの作家さんの出店がありましたが、艸田さんの作品はひときわクリア。その透明感が印象的だったのを今でもよく憶えています。

その後、2012年の瀬戸内工芸祭で少し買い足し、神戸の三ツ星レストラン Cà sentoさんで珍しい野菜が盛られてでてきたこともありました。

勝手にご縁があると思い込んでいる艸田さんの作品。
今月のレッスンに使わせていただくためにほんの数枚を追加でお願いしました。ひとつひとつ作品の形状が異なるので、既に手持ちのものと合わせてくださったこと、ばっちり間に合うように届けてくださったこと、とても感謝しています。

でも一番嬉しかったのは、
どんなお料理が盛られるのか楽しみですと、一言メッセージが添えてあったこと。
そういうところ 私も大切に気に留めたいと思いました。

2014/11/15

灯しびとの集い 2014


朝の散歩道。
見上げた並木の赤や黄色も美しかったけど、それにも負けない鮮やかな足もとでした。

秋色の葉っぱやどんぐり拾いに付き合っていたら、なかなか前に進めません。

めざしたのはここ。
灯しびとの集いです。

会いたかった人にも会えたし、
煮込み料理が似合うプレートを探すという目的も果たし、
その作家さんとの偶然の共通点もあり、意気揚々と賑わう会場を後にしました。