2020/12/14

今季初、人生初


朝食は今季初のぜんざい。

お餅は、小学校のPTAからいただいたもの。
器は、このたび新しく仲間入りした 吉田直嗣さんの茶碗。


つい先日、初めて敷居の高い京都の古美術のお店を訪ね、お茶碗を数点見せていただいた。
古いお茶碗で何とも形容し難い雰囲気に溢れていたけれど、お値段が...
びっくり仰天。


私ごとながら、ペン字教室に今月から通うことにした。
整理整頓が隅々まで行き届いた部屋で、ピンピンに削られた鉛筆を持ち、天井から頭を吊られているほど姿勢良く、入会の申込用紙を記入した。
文字のバランスだけでなく、漢字の成り立ちや、整って見える法則なども体験の僅かな時間に教わった。
目から鱗。


お世話になっている方の息子さんが能楽師になられて、初めて能を観に行く機会があった。
能の台詞は、平安時代からおよそ650年変わっていないらしい。
もちろん字幕も無いので、事前に題目の大まかなあらすじを知って出掛けたものの難しい。
大人には睡魔が、それより先に子供たちの集中力が切れる。
舞台に上がる方々の正座の痺れが切れないものかと余計なことを考え始めたりする始末。
こちら側の教養を問われているようでもある。
例えられた言葉がすっと胸に入ってきた。
鍛錬の芸術。


知らない世界を立て続けに垣間見たこの頃。
知らない世界を知っていくことが人生の彩りを、より豊かに鮮やかにするのだろうと家族と話したことだった。