朝、娘たちを見送り、息子を幼稚園バスに乗せたその足で京都へ。
「畠山記念館の名品」の特別展を目指して京都国立博物館に向かう。
事前にお茶の先生からお話を聞いていた作品や、書籍で過去に目にしたことがある作品は、関心を持って見入る。オーディオガイドに助けてもらいながら。
僅かな知識でその作品の奥深さを味わうのは難しい。
会場を後にする時、これが今の私の現状だと思った。
少なくとも一年前の私より、ずっと楽しめた◎それを収穫としたい。
展覧会には修学旅行の中学生と思われる4,5人の学生がいた。
何も言葉を発していなくても全身からつまんないオーラが出ている。
無理もない、そんな後ろ姿がかわいいと思えた。
ひっそりと重厚なこの博物館の雰囲気を感じたら、
彼らにとってはそれが収穫なのではないだろうか。
続いて、向かった先は両足院 杉本博司氏の特別展「日々是荒日」
禅寺の天井や襖に描かれる雲龍図。龍が現れる時、雷が轟く。
想像上の生き物のイメージを斬新な手法で表現している。
過去に訪れた美術館でこの作品「放電場」を見たことがあるが、お寺の襖絵として鑑賞するとまた違った印象で心に残った。