2017/07/08

monk と 夕立


monk

行ってみたいとずっと思っていたレストランへ誘ってもらう。
季節の食材、釜を使ったシンプルな料理。
お腹も心も満たされるというのはこのこと。

誕生日のお祝いをしてもらった。
2017年前半を駆け抜けた者同志、話は尽きない夜となった。

でも、いちばん印象的だったのはこのレストランまでの道のり。

さすが京都、暑さが違うね..とハンカチを片手に日陰でバスを待った。
烏丸御池あたりから出るバスに乗った時は晴れていたのに、乗車して10分で大粒の雨。
強まる雨。
近づく降車のバス停。

まいちゃんが先にバスを降りた。
彼女の履いていたスニーカーが水たまりにバシャっと着地した瞬間が今でも脳裏に焼き付いている。すんなり降りても、どんなに遠くまでジャンプしても、あの状況では着地の場所はどこも深い水たまり。
バケツをひっくり返したような強い雨をしのぐには十分ではないバス停のテントの下で、苦し紛れの日傘をさして立ち往生。加えて横からの風で、足元にまるで波が打ち寄せたかのように膝下はぐっしょり濡れた。

少し空が明るくなり、雨も弱まり、この調子なら予約の時間に合わせてここを出たらちょうどいいねと、ほっと胸を撫で下ろしていたら、再び西の方から黒い雲の気配。
みるみるうちにバス停の西から再び豪雨がやってきた。第二弾である...
これはもう笑うしかない状況。

そんな夕立を二回味わい、時間に少し遅れてお店に着いた。

そしていただく一杯のビールがおいしいこと!
窓に目を向けると、第三弾が始まっていた。


最後の珈琲まで頂いてお店を後にした。
しっとりした空気の静かな哲学の道。
空には月がぼんやり出ていて、靴の湿りなど気にならなくなっていた。

例えば30年後、この日のことを二人で懐かしむのだろう。
そんな結果オーライな一日。