京都にてお稽古事の新年会へ。 |
2017年前の秋に子供の七五三でお着物を着せていただいたのを機に抱いた目標がある。 それは着付け教室に通うことだった。 決意通り、翌年の2018年の秋から開講の着付け教室にお申込みをした。 最初はお着物に纏わる小物の名前すら頭に入らなかった。 足袋、裾除け、肌襦袢、長襦袢、腰紐、伊達締め、襟芯、帯枕、帯板、帯揚げ、帯締め... 恥ずかしいことに、その物を自信を持って思い浮かべることが出来たのは足袋だけだった。 下着である裾除けの巻き方、肌襦袢の着方からお稽古は始まり、早いもので5ヶ月経過。 今ではなんとか名古屋帯で一重太鼓と角出し結び(銀座結びともいうらしい)が出来そうな感じになってきたこの頃。 先生からは「新年会はお着物で!出来たら一番いい着物で!自分で着てみたらいいよ。そこに居るのはみんな先輩方だから。」と言われた。 しかし、まだ補正やお端折りがわからず、外に着ていくには自信が持てない私は着付けをお願いすることにした。 お着物に詳しい方に相談して、敢えて訪問着では無くすこし華やかな小紋を選んだ。 京都に向かう途中、来年は自分で支度が出来るようになろうと思った。 先生のもとで継続して教わり、実践していればそんな日も夢ではない気がする。 時折浴びてしまう歯に衣着せぬお言葉が今となっては潔く、愛情があって気持ちがいい。 「誰に教わるか」というのは、とても大切なこと。 新年会の会場である料亭に着くと、そこにはおよそ70名のお着物の世界の先輩方がいらっしゃった。 その様子は圧巻であり、見応え充分。 どういうお着物が好きなのか、どんな着方が好きなのか..自分の好みを見つけるのにとてもいい機会だった。 又、立居振舞いの大切さと、未熟さを思い知る一日になった。 お草履やコートを脱ぐとき、椅子を立つ時、座る時..そんな些細な場面での所作がイメージと程遠くて自分にひどくがっかり。 よいこらしょと小声で言ってしまっていたかもしれない。 これも新たな目標と前向きに受け止めて帰路についたのだった。 |