京の温所 西陣別邸。
建築家 中村好文さんと、minä perhonenのデザイナー 皆川明さん。
このお二人が手掛けた一棟貸しの町屋。
釜座二条に続いて二度目となった温所は、和室がいくつもあり思いのほかずいぶん広かった。
和室や坪庭にそった冷たい板張り廊下の冷たさよ。
幼い頃に私が住んでいた実家のお手洗いに続く廊下に似ていて懐かしい。
つま先でお手洗いまでピューっと小走りしていたのを思い出す。
押入れかと思って襖を引くとそこには階段。
今では違和感に感じるほどの急な傾斜も、幼い頃にとことこっと行き来していたあの階段みたいだった。
ああ、父と母に会いたい。
話は逸れてしまうけれど、早く移動の制限なく自由に帰省できる日々が来たらいい。
イラストは中村好文さんのもの。
子供たちのおすすめは二階のライブラリーから見下ろす吹き抜けの大きなガラスの場所。