2020/03/13

次女の卒園式


次女の卒園式。
正門をくぐり、マリアさまに手を合わせ、この道の脇にある花壇を眺めながら歩くのが好き。行事の度に耳にする聖歌は、私が幼い頃から知っている歌もあり時に涙を誘うことも。

2月の終わりから突然の休園。致し方のないこととはいえ、お別れ会やお別れ遠足といった卒園までの楽しいプロセスを全て失ってショックだったのは子供達より、それを味わって欲しかったと願う親の方だったに違いない。

失われた日々は中之島の公園で青空幼稚園と称して埋め合わせしている。
同じバス停を利用する子供達とそのお母さんと、それぞれにお昼を済ませた後に集まる。子供たちは思う存分走り回る、額から汗が流れるくらいに。お母さんたちとは背中にお日さまの温かさを感じながらお喋りをしながらお茶を飲む。
正直なところ、自宅で子供達にテレビでも観てもらって、さっさと夕飯の支度を済ませ、学期末ならではの片付けや新年度の用意などを終らせてしまいたい。でもこの先長い休校休園期間を軟禁状態で過ごすのは間違っている気がしてならない。 母と子だけで公園に来ても一時間持たないけれど、こうして好きな時間にパラパラと集まり、お茶を飲んで、おやつをつまんで、大きく笑って、用事のある者から立ち去る。
そんな仲間がいることは幸せなこと。

年中さんになった頃、幼稚園に行くのが憂鬱そうにしていた次女が今、とても嬉しそうにお友達と肩を組み、大きなえくぼを見せてくれていることも幸せなこと。

卒園式という節目となる式典が無事に執り行われ、良いお天気に恵まれたことに感謝している。と、同時に毎日穏やかな気持ちで優しく見送ってあげられなかった未熟なお母さん業に反省が押し寄せてくるのだった。