2020/05/05

こどもの日


子供の日。
マーケットに行くたびに気になっていたセミエビというものを思い切って買った。

800g強の重さ、腰を曲げてもらってやっとφ24cmの鍋におさまるサイズ。
暴れたときはカラダが大きいだけあって、まあまあな迫力。

一応、本日の主役であろう息子なのに、一番こわがっていた。触るどころか、近寄りもしない。鍋に入れて火にかけてからやっと覗き込んだ始末。
この写真の直後、エビがむくぅっと起き上がってきたものだから、彼は驚いたあまり足元のステップから転げ落ちたのだった。

肝心のお味は、伊勢海老と同じくらいおいしい。そして身が多い◎見慣れないその姿とネーミングのせいで、買う人に勇気が必要なのだと思う。

2020/05/04

『私の好きな料理本リレー』


SNSの企画『私の好きな料理本リレー』のバトンを、憧れのお姉さんの一人である野菜ソムリエのゆかさんから受け取った。

merci mille foisの教室で、ゆかさんに会ったことがある方々が持つ共通の印象は姿勢がピンッとしていらして、指の先まで丁寧でうつくしい雰囲気ではないだろうか。歳下の私が言うのはおかしいけれど、時々見られるチャーミングな部分もとってもおすすめだったりする。とにかくお会いするとみんな彼女のことが好きになってしまう♡

そんなゆかさんに続き、 私がご紹介する本はこちら。


「プロのためのわかりやすいイタリア料理」柴田書店
社会人を経て、エコール辻で学んでいた頃はこの分厚く重たい本をほぼ毎日抱えて通学していた。その頃からの書き込みやメモを残した付箋が貴重な一冊。ベーシックなイタリア料理がプロの目線から詳しく紹介されている。

「基礎から学ぶフランス地方料理」柴田書店
ル・コルドン・ブルーでの実習に全力を注いでいた頃に発刊されたこの本は今でも頻繁に役に立っている。この本と自分で記録したノートを元に幾度となく再現してきた料理が多い。最近ではワインの産地ごとの勉強に最適。今まで見落としていた箇所に目が止まり、料理とワイン、その土地の歴史、気候、風土が繋がり目から鱗がポロポロとは言い過ぎだけれど近いものがある。編集に携わられたChef Olivierと並んで撮ってもらった写真を挟んでいる、もう10年前になる。

「津田陽子の100のおやつ」柴田書店
LCBで知り合ったひなこさん手作りのオレンジのケイクに感激したことが私の焼き菓子好きのはじまり。講義と実習の間の休憩時間にいただいたケイクのおいしさが衝撃だった。そんなひなこさんが直々に教わったという津田陽子さんの本。おやつというより、きちんと作れば立派なgâteauになるものも含まれている。マイベストお菓子本!

「ごちそうさまが、ききたくて。」文化出版局
17歳の頃、母から譲られた私にとって最初の料理本。実家の台所でこの本に載っている色々な野菜の千切りレシピをよく作っていたのを覚えている。一度大きく失敗して以来二度とトライしていないのはポテトグラタンのレシピ。この本は当時、料理本というよりライフスタイル本に近かったのかもしれない。こんな風に暮らしたいなぁという憧れを持って真似てみていたのだと今になって思う。
それから18歳の誕生日にル・クルーゼのココット鍋定番のオレンジφ18cmを買ってもらった。もちろん今でも現役でそれが今の私に繋がっている。

「百味菜々」リブロポート
家族が以前から持っていた特別な本。もう絶版。Lucie Rieや北大路魯山人の器に極めて丁寧な下拵えをした野菜料理が盛られている。山の住まいの書棚に置いてあって、そうっと引き出し、静かにページをめくって眺めている。

写真はため息もの。


家にいる時間が長い今、いい機会をいただいた。
書棚の整理にもなり、思い出を振り返って、食べること、作ることへの意欲も湧いた。
気持ちあらたに台所に立つ自分がいる。

このバトンはMANGEONSのさよこさんへ。
MANGEONSさんのジャムはシンプルなラベルが貼られ、その原材料は季節の果実+砂糖のように明快。我が家ではこの瓶が開くとすぐに空になるので、最初の数日は大人だけこっそりとトーストにのせて子供に見つからないようしている。 もう長く伺うことが出来ていないアトリエでは過去にカンパーニュやベーグル、グラノーラを教わった。グレイッシュなブルーの壁や作業台の周りのキャビネットにしまわれた小物、そのどれもが気になり、つい気もそぞろになってしまう。武勇伝をもつさよこさんもまた、私の憧れのお姉さんの一人なのだ。