2019/10/24

kyoto kew maii


雨の京都。
金木犀の花が至るところで散っていた。
雨のせいか、漂う甘い香りがいつもより強く感じたのは気のせいだろうか。

龍安寺の近く kew というお店を目指した。
初めて訪れたエリア。三十年ほど前から時が止まったままのような通りにその小さなお店はあった。夜は街灯もなく真っ暗で怖いのだと雰囲気のある店主ご夫妻が話してくれた。

カスタードクリームの入ったドーナツが有名とのことだけど、チーズケーキを選んだ。
12月の merci mille fois でも食後のデザートにチーズケーキを考えているので、勉強も兼ねての選択。

予想より大きなチーズケーキは噂通りの美味しさで、大粒のマスカットの存在も◎
欲を言えばミルクティーがしっかり熱かったなら大満足と思った。



まいちゃんと ゆっくり時間をとって出掛けるのはとても久しぶりで、私はこの日に着ようと決めていた秋色のブラウスがある。
そのブラウスは二十歳前後、当時としては奮発して購入した一枚。
南堀江にあったミュゼというカフェのテラス席で彼女に誕生日のお祝いをしてもらった時にも着ていたもの。
その時の写真が気に入っていたせいか、印象に強く残っている。
引越しを機に衣類を整理していたら、丁寧にしまっていたこのブラウスを見つけ、この秋に着ようとハンガーにかけていたのだ。

あの頃は時間がたくさんあった。
京都や神戸に一日かけてよく出掛けていたし、夜にランニングまでご一緒していた。

今回の遠出は、あれこれ二人の都合を合わせていたら実際の誕生日からひと季節ずれ込んでしまった。
およそ20年が経ち環境はもちろん、持て余す時間、会話の内容、関心事も変わったし、お互いにずいぶんと涙もろくなり、ついでにシワやシミも気になる事実。

元気で、幸せでいて欲しいと願う思いの強さは、もはや身内の領域に入りはじめている。

今回は冷たい雨を理由に写真はほとんど撮らなかった。
次は爽やかな青空の下、並んでカメラの前に立つ私たちをイメージしている。

2019/10/18

10月のKAHALA


白米と玄米が1:1のリゾット。
口の中でプチプチと玄米を噛みしめる。その食感が好きだった。

以前にもいただいたことがあるトリュフの蕎麦。
しかしトリュフがザク切りという斬新で贅沢なものに進化していた!

からすみのご飯、お米はカハラさんの田んぼで今期収穫されたばかりの新米。
忍ばせてある海苔の存在が絶妙だった。
乾燥のヒジキのような形をした海苔、どこで手に入るのだろう...
未だに尋ねたらよかったと後悔している。

定番のブラマンジェには栗と白小豆。
アカシヤの蜂蜜のカラメルは失敗と紙一重なくらいの苦さ。

2019/10/14

運動会 2019


かけっこが得意な次女にとって幼稚園最後の運動会。

去年と同様に彼女は一番のアウトコースでスタートするよう決められていたので、
スタートが肝心!
インコースを自分の脚で勝ち取る!と、
週末はこそっと練習、ちょっとした散歩でも全速力を積み重ね本番に臨んだ。

けれど、ちょっぴりフライング気味でスタートしたお隣の走者を追い越した瞬間に靴のかかとを踏まれたようで、まさかの靴が吹っ飛ぶ悲劇。

私にはその一瞬、周りの歓声が無音になり、靴はスローモーションで飛んでいるように見えた。 片足は靴下のままでゴールに向かった姿に涙が出た。

子供のかけっこごときに一喜一憂するのもおかしな話だとわかっているけれど、ほろ苦い出来事。あと5メートル、ゴールが遠かったなら最終追い抜けたのに..とさえ思ってしまう。

けして器用とはいえないタイプの次女にとって、陰ながら頑張ってかけっこで一等賞が取れた!というのは、とてもわかりやすい成功体験。物心がつきはじめた今、是非その体験をして欲しかったから。

その後はクラス対抗リレー。
同じクラスのお友達が「うめ組にはあーちゃんがいるから勝つもんね!」と、次女の知らないところで自信たっぷりに他のクラスの子に自慢しているのを偶然耳にして、親ばかながら大変大変嬉しかった。その言葉通り、彼女らしい走りを見せてくれて、幸運にも一人追い抜いてから次の走者にバトンを繋いだ。

鼓笛隊は緊張の様子でにこりともしなかった。
というより今思えば、かけっことリレーで心までも消耗して、脱力していたのかもしれない。

お弁当は天候不順のため、帰宅してからみんなで。
描いた通りにはならなかったけれど、私たち家族の思い出深い一日になったことは確か。

2019/10/11

熊本からの秋


父の太秋柿と早生みかん、実家の栗で渋皮煮。
朝食のテーブルに秋が揃った気持ち。

去年までは栗が届いたら、とにかく早いうちにと必死で皮を剥いていたけれど、今年はその余裕が無くて保存している。 冷蔵庫のチルド室のような低温の場所でうまく保存出来たら栗自体の甘みが増すらしい。届けられた栗を乾いた布で一つ一つ拭いて、新聞紙に包んでジップロックに入れて只今、保存中。

2019/10/01

再開に向けて


教室の再開は予定より一ヶ月遅れの12月からと考えております。
いくつかの予想外の事があり、うまく段取り出来ずにおりました。
11月の初めに改めてご案内を致します。

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写真は最近使いはじめた榧(かや)という木のまな板。
とても長い間 まな板を探し続けていて、先日ふらっと一人で立ち寄った工芸展で見つけたもの。
理想は台所にあるのは全て木製のまな板と統一してしまいたいところだけど、職人の方の意見を聞いたら、プラスチック製とうまく使い分けた方が良いとのこと。

探し続けて、納得したものを見つけての購入時の達成感といったら!
重たさなんて気にもせず、大股で弾むように帰宅していたに違いない。

次のシーズンにもうひと回り大きいものをお願いしてみようかと検討しているところ。